大阪府警が防犯キャンペーンで配った自転車のかごカバーを巡り、不良品だとして支払いを拒否された業者がイベント会社に約340万円の支払を求めた訴訟が大阪地裁で和解したそうです。ひったくり防止カバーが不良品かどうかが争われたこの訴訟は、裁判官と書記官が計200枚のカバーを開けたり閉めたりする実験をした末に決着したとのこと。このカバーは大阪府警が無料で配ったのですが、利用者からボタンが硬すぎて外れない、上手く付けられない等の苦情が殺到したことからイベント会社が代金の支払いを拒み、業者側が提訴。イベント会社もそれに対して作り直しと回収費用として157万円の損害賠償を求めて反訴した。裁判の争点はボタンが外せるかどうかが問われたのですが、裁判官と秘書官がそれぞれ100枚ずつ3時間を費やして実験した結果を受けて裁判官の提案で両者が訴えを放棄する和解に応じたそうです。私は裁判のことはよく分からないのですが、こんなに人間的なこともやるんですね。10年くらい前に「それでも僕はやってない」という映画を見て裁判は事務的で冷たいものだと思っていたのですが、温かい裁判もあるんですね。多分目の前で実験を見て、原告被告双方が自分達の主張が100%正しいものではないと分かってお互いに歩み寄ったんでしょうね。白黒付けるのもスッキリとしていいですが、こういうホンワカした和解は良いですね。ホッとします。(^O^)
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